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京都山科地蔵盆

        

雨が降っても、雷が鳴っても、体調が悪くても…どうしても今年は久しぶりに行きたかった京都山科の地蔵盆。京都は地蔵盆発祥の地として、少年時代を過ごした山科も昔から盛んでした。夏休みもあとわずかとなった頃、まずは町内で子供たちはひとところに集まります。そこで、ラジオ体操皆勤の記念品や写生大会の入賞作品発表、そして福引等々…。楽しいひとときを過ごしたあと、夜は京阪山科から四宮までの旧三条通(約1キロくらいかな?)の夜店に出かけます!当たっても景品が倒れない射撃、すぐ破れる金魚すくい、...カスしか引っ張ってこない紐に夢を託す福引、口の中でとけてお腹が膨れない綿菓子、あの頃は歯の隙間に挟まらなかったトウモロコシ、パチンコの真似事でちょっと大人になった気分のスマートボール等々…。どれもこれも鮮明に覚えています。中学生になってからは、夜店の並ぶ1キロほどの間を何度も何度も往復し、好きな女の子の浴衣姿に出会うまで歩き続けました。やっとの思いですれ違っても、「よっ!元気か?」と一言二言すれ違いざまに会話するだけでしたが、それでもよかった…。そんな純情な中学生でした。

今年は順番間違えよったアイツの初盆ということもあり、少年時代の兄弟の思い出がぎっしり詰まった京都山科が恋しくなったんでしょうねぇ…タマムシ捕りも含めて、この夏、3回も山科に来てしまいました。変わってしまったもの、変わらないもの、様々ですが、あちこちに落ちている思い出に出会うたびにさみしい気持ちになります。なら、行かなきゃいいのに…そんなことはわかっているんです。でも、何十年も変わらないこの地蔵盆と疎水の風景は、いつまでも胸に焼き付けておきたいのです。カンカン照りの青い空でも、月や星がきれいな夜空でも、今日みたいな雷がとどろく荒れた空でも、この世に見上げる空がある限り、一日も思い出さない日はないのですから…。夏…故人を偲んだり、ご先祖様に感謝したり、はたまた、出て行った家族が久しぶりに戻ってきたり、家族で旅行に行ったり…みんなそれぞれ多少時期はずれているでしょうけど、お盆という日本の慣習…改めていいもんだと思いました。
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No title

映像の赤い色が、とてもきれい。
明るい色なのに、哀しさも秘めている・・・
日本の赤。

自分の兄弟を、しかも弟を先に送るというのは
はかりしれないことね。
元気でいるときには、連絡もろくにとらないのに・・・

この夏、初めて手にしたタマムシはwataru君かもしれないわね。
姿を変えて帰ってきてくれたような、夏。お盆・・・
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1958年12月10日生まれ
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